2024年10月に実施したZenn利用者アンケートの回答サマリを公開します
はじめに
2024年10月に、Zennをご利用いただいている皆さまを対象にアンケートを実施させていただきました。本取り組みをはじめとして、運営と著者・読者の皆さまとのコミュニケーションを増やすことでサービス改善に活かしていきたいと考えています。
本件では多くの方々にご協力いただき、全体で 2795件 もの回答をいただくことができました。ご協力いただいたユーザーの皆さまに心より感謝いたします。
本お知らせでは、アンケートの結果のサマリを公開いたします。ユーザーと運営チームが共に成長していきたいという思いから、できる限りオープンに情報を開示していきたいと考えています。
皆様からいただいた貴重なフィードバックは、今後のZennの改善に活かしてまいります。
留意事項
- 回答数が少ないものなど、取り上げていない質問もあります。
- 複数選択式の質問について、非常に少ない回答については取り上げていない場合があります。
- 自由記述欄について、回答をサマライズ・加工して掲載しています。
- グラフによるビジュアライズは工数を最小化するためMermaidを使用しています。数値が丸められる、一部見づらくなってしまうなどあるかと思いますが、ご了承ください。
アンケートの回答サマリ
Zennの使い方としてどちらに当てはまりますか?
- コンテンツを読むのみで、投稿はしない: 39.3%
- コンテンツを読むことが目的だが、投稿もする: 36.8%
- コンテンツを読むことと、投稿することが等価: 13.0%
- 投稿することが目的だが、コンテンツも読む: 10.4%
- 投稿するのみで、コンテンツは読まない: 0.5%
Zennをどのくらいの頻度で利用していますか?
- 毎日: 30.1%
- 週に数回: 46.2%
- 週に1回: 8.9%
- 月に数回: 10.8%
- 月に1回以下: 4.1%
Zennのサポートやヘルプ機能について、どのように感じていますか?
- 非常に満足している: 16.2%
- まあ満足している: 23.2%
- 普通: 19.2%
- あまり満足していない: 1.1%
- 全く満足していない: 0.0%
- 使ったことがない: 40.0%
読者としてZennを使う目的をお聞かせいただけますか?(複数選択可)
- 業務上の課題の解決方法やヒントを得たい: 83%
- トレンドを知りたい: 68.4%
- 新しいサービス・ツールのユースケースを読みたい: 62.6%
- イベントや発表について情報を得たい: 12.1%
- 特定の著者の新しい投稿を読みたい: 21.3%
読者としてZennで興味のあるコンテンツをどの方法で見つけていますか?
- トレンド記事をチェック: 55.9%
- 検索機能を使用: 54.3%
- SNSから見つける: 46.7%
- トピックから選ぶ: 40.1%
- 他のユーザーのフォロー: 14.8%
- その他: 2.6%
選んでいただいた「読者としてZennを使う目的」を踏まえて、 ストレスを感じる部分、改善をご希望する部分はありますか?
非常に多かったのがトレンドやおすすめ記事のパーソナライズに関する声です。トレンドの記事傾向の偏りに対する指摘や、興味ある分野のレコメンドに関する要望をいただきました。
また、検索機能の充実に関する意見もよく見られました。記事本文を含めた全文検索を求める声などいただきました。
その他、ダークモード対応の要望もいただきました。
読者目線でのZennの満足度を教えていただけますか?
5が満足、1が不満として数値評価いただきました。
- 5: 46.5%
- 4: 38.9%
- 3: 12.2%
- 2: 2.0%
- 1: 0.4%
著者としてZennを使う目的をお聞かせいただけますか?(複数選択可)
- 学びの定着のため: 77.1%
- 技術コミュニティへの貢献のため 53.9%
- キャリアアップのため・ポートフォリオとして示すため 50.2%
- 所属する企業から促されているため 6.7%
著者としてどのようにして記事を執筆していますか?(複数選択可)
- Zennのエディターを使って: 57.9%
- GitHub連携で: 38.5%
- VSCode拡張で 17.0%
- Zenn CLIで 24.8%
選んでいただいた「著者としてZennを使う目的」を踏まえて、 ストレスを感じる部分、改善をご希望する部分はありますか?
非常に多かったのがWebエディターのプレビューの扱いやすさに関する声です。入力中のテキストとプレビュー表示が同時に見られないことの不便さの指摘などいただきました。
また、GitHub連携に関する意見もよく見られました。GitHub連携をするとWebから編集がしづらくなる点の不便さ、スクラップもGitHub連携に対応することの要望などいただきました。
その他、スクラップ機能について、コメントの並び替えや検索の機能強化の要望などいただきました。
著者目線でのZennの満足度を教えていただけますか?
5が満足、1が不満として数値評価いただきました。
- 5: 42.3%
- 4: 39.2%
- 3: 15.9%
- 2: 2.2%
- 1: 0.5%
Zennに新しい機能が追加される場合、以下のどれに興味がありますか?(複数選択可)
- 記事の保存(ブックマーク機能): 52.1%
- ダークモードの導入: 50.1%
- タグ付けでの管理機能: 34.5%
- AIによる記事執筆サポート: 25.9%
- Googleログインからメールアドレスログインへの移行: 13.2%
- コメントのOFF: 11.6%
- ミュート機能: 8.5%
現在のZennの機能について、改善して欲しい点があればお聞かせいただけますか?(複数選択可)
- 検索機能の精度向上: 48%
- 記事の評価へのバリエーション: 35%
- 通知カテゴリー(Tech/Idea)の分類向上: 33.4%
- ユーザープロフィールのカスタマイズ性向上: 22.6%
- 通知機能の改善: 10%
- コメント機能の改善: 5.4%
Zennであなたに合った記事やコンテンツが自動的に表示される機能があったら便利だと思いますか?
- 非常に便利だと思う: 34.9%
- まあ便利だと思う: 39.8%
- どちらとも言えない: 15.4%
- あまり便利とは思わない: 6.8%
- 全く便利とは思わない: 3.0%
レコメンド機能が追加される場合、どの形式でのレコメンドが一番使いやすいと感じますか?
- サイト上の推奨記事リスト: 82.1%
- 通知: 6.6%
- メール: 8.8%
- その他: 2.5%
過去に読んだ記事に基づくおすすめを知りたいと思いますか?
- 非常に知りたい: 27.6%
- まあ知りたい: 47.6%
- どちらとも言えない: 15.5%
- あまり知りたくない: 6.0%
- 全く知りたくない: 3.3%
フォローしているユーザーの投稿からのおすすめを知りたいと思いますか?
- 非常に知りたい: 17.7%
- まあ知りたい: 39.2%
- どちらとも言えない: 28.6%
- あまり知りたくない: 8.7%
- 全く知りたくない: 5.9%
あなたが興味を持ちそうな新しいトピックの提案が必要だと思いますか?
- 非常に必要だと思う: 23.2%
- まあ必要だと思う: 40.0%
- どちらとも言えない: 20.6%
- あまり必要だと思わない: 12.0%
- 全く必要だと思わない: 4.2%
いただいたポジティブな声
ありがたいことに、自由記述欄において、現状のZennにポジティブな声もいただきました。
ZennのUI/UXについてポジティブな声を多くいただいたほか、コンテンツの執筆のしやすさに関する意見もよく見られました。GitHub連携機能を評価する声や、WebエディターやCLIについても利便性の高さを評価していただく回答がありました。
運営チームのコメント
改めまして、今回は多数の方にアンケートにご協力いただきありがとうございました。運営チーム一同、アンケート回答のすべてに目を通し今後の方針の参考にしております。
アンケート結果について、運営チームの予想と異なるものがいくつかありました。例えば、ブックマーク機能について、「いいね機能のみでブックマークのユースケースもおおよそカバーできる」という見解がチームに根強かったところ、予想を超えてご要望をいただく結果となりました。また、レコメンド機能に対する肯定的な声が多く、Zennのユーザー層の広がりを感じるとともに、単一のトレンドだけでは読者のニーズを十分に満たせない可能性があるという課題も見えてきました。そのほか、検索エンジンからの流入だけでなく、トレンド・検索・トピックなど、Zennサイト内を能動的に回遊したいユーザーが予想を超えて多い点も気づきとなりました。
アンケート結果からすでに実現したものとして、ブックマーク機能があります。特にカテゴリー分けに対するニーズが強いというインサイトに基づいてファーストリリースを行いました。今後、引き続きみなさまからフィードバックをいただきながら機能を育てていきたいと考えています。また、さまざまな事情でログイン方式がGoogleのみであることに使いづらさと感じている方が一定数いらっしゃることから、Googleログインからメールアドレスログインへの移行という形ですべてのユーザーにログイン方式の選択肢を提供するよう改修しました。そのほか、TechとIdeaの分類の仕組みの改善にも取り組みました。
また、ダークモード対応(こちらも予想を超えて要望いただいております)、レコメンド機能についても前向きに検討している状況です。今後も、快適に執筆する環境を改善しつつ、良質なアウトプットはより目に触れやすいようなサービスになるよう取り組んでまいります。
引き続きZennをよろしくお願いいたします。