利用規約とコミュニティガイドラインを改定しました

お知らせ

こんにちは、Zenn運営チームです。

2025年6月5日に、Zennの利用規約コミュニティガイドラインを改定しましたのでお知らせします。

改定の主な目的は、以下の3点です。

  • 広告や採用を主な目的とする記事を違反対象とすること
  • コミュニティガイドラインを、利用規約における禁止行為等の解釈を補うものとして関連付けること
  • Zennでの生成AI利用に関するガイドラインを示すこと

Zennは技術知見の共有の場であるため、広告や採用を主な目的とする記事への手当をしました。また、利用規約における違反行為の条項にガイドラインへの著しい違反などを加えることでガイドラインの実効性を高めました。生成AIの利用については、AIによる記事の乱造が新しい事象であり、チームでも検討に最も時間をかけた部分でもあるため、経緯を以下にまとめます。

生成AI利用に関するガイドライン制定までの経緯

2025年1月頃から、Zennへ投稿される、AIで生成されたと思わしき記事へのネガティブな声が、運営への違反報告やX上でみられるようになりました。同時に、文書作成やコーディング領域でのAI利用は急速に進んでいます。これらの領域でのAI利用は今後も進む前提で、より精緻に利用のあり方を考えるべきだという出発点に立ちました。そしてどのような記事が皆さまにとってストレスとなるのか、それはなぜなのかについて考え始めました。以後、まだ言語化されていない「違和感」を解きほぐして、具体的に何の要素が読者にとってストレスになるのか探る取り組みを、5ヶ月にわたり続けました。

その結果が今回改定したコミュニティガイドラインです。Zennは生成AIを活用して執筆することを禁止しません。むしろ、より質の高い記事を執筆するために、生成AIを活用してほしいと考えています。一方、内容の正確性を確認していない投稿や各種サービス上での自身のスコア向上のための記事の乱造などについては避けて頂きたい、という内容にしました。改定にあたっては、DEV Community Guidelines など、海外サービスの議論も大いに参考にしました。

この間、多くの聞き取りを行い、多くの方から得た声は、「ブログで、その人の経験や試行錯誤を読みたい」「その人の考えを読みたい」というものでした。著者自身の経験や考察が含まれない記事の乱造に対して多くの方が違和感を持ったのだと考えています。

Zennはそうした声に共感し、コミュニティガイドラインを更新しました。今後のAI利用の普及に伴い、さらなる改定も検討していきます。どの時代もエンジニアの皆さまにとって心地よく、有益な場でありたいと考えています。

今後とも、Zennをよろしくお願いします。